留和会70周年記念会は2023年10月28日(土)18時30分より,アルカディア市ヶ谷(東京都千代田区九段北4-2-25)で開催されました。本来ならば2022年が70周年にあたりますが,新型コロナウィルスの感染防止のために本会の開催が見送られ,1年遅れの記念会となりました。今回の実行委員長を拝命しました小職は,小島和夫先生のご指導の下,博士前期課程および後期課程を修了するまで研究室にお世話になりました。この間,多くの先輩や後輩と過ごした思い出が留和会の会合に参加しますと蘇り,楽しひと時を過ごすことができました。毎回記念会を企画し,実行していただいている栗原清文先生(昭和58年卒業)と松田弘幸先生(平成11年卒業)には,厚く御礼申し上げます。
70周年記念会では,越智健二先生が2022年11月13日にご逝去されたという悲しいお知らせがありました。開会のご挨拶の冒頭に黙祷をさせて頂き,あらためて越智先生のご冥福をお祈りしました。越智先生と交流のあった多くの卒業生の間で思い出話に花が咲き,ご供養になったものと思います。
ご挨拶を頂いた昭和45年卒業の宮川晃一様からは,学生の頃に使われた手回しのタイガー計算機の思い出にはじまり,現在話題になっているChatGTPに至るまで,時代の進化とその対応について的確に表現されたスピーチを頂き,大変感動しました。献杯の発生をして頂いたのは昭和50年卒業の中野功様でした。本来ならば「乾杯」なのですが,越智先生のご冥福をお祈りする「献杯」に替えてご挨拶頂きました。
会が進む間に何人かの卒業生からスピーチを頂きました。私が研究室に在籍している間,多くの大学院留学生(チェコ,ポーランド,韓国,中国)がいましたが,韓国から留学してこられ,博士の学位を取得して母国へ帰られた,趙泰煥先生(元,壇國大学教授)と文興萬様(韓国A-ONE Co. Ltd., CEO)は前回に続き,今回もご参加いただきました。韓国に戻られて35年以上経つはずですが,日本語を忘れることなく流ちょうな日本語でスピーチをしていただきました。
今回は,現在も研究論文の発表を活発にされており,分離技術会の事務局長としてもご活躍頂いている栃木勝己先生(昭和42年卒業)と同期の赤坂祥三様を筆頭に,多数ご参加いただきました。次回は75周年記念会になりますが,是非またお運びください。再会を楽しみにしております。
実行委員長 日秋俊彦(昭和54年卒業)