留和会は,昭和26年(1951年)に小島和夫先生が大学卒業と同時に, 当時の日本大学理工学部工業化学科に創設された化学工学研究室の卒業生の会であります.
会員は,化学工学研究室に所属し,卒業論文・修士論文および博士論文のために研究したメンバーを中心として, 日本人の研究者ばかりでなく外国からの留学生や,化学工学研究室で副手・助手(事務)を務めたメンバーから構成され,会員相互の親睦を計ることを目的として,昭和58年(1983年)に組織されました.
初代のメンバーは,研究室創設から2年後の昭和28年(1953年)3月に卒業された浅井富彦先輩を始めとした 15名でありました.小島先生はこの時,若干26歳.新進気鋭の若手研究者とはいえ,ほぼ同年代の卒業生を送り出す感慨はどのようなものでありましたでしょうか. それから早44年後の平成9年(1997年)2月22日,小島先生が日本大学理工学部をご退職されました.
越智健二先生は,昭和38年から43年間にわたる研究活動を経て,平成18年(2006年)3月にご退職されました.平成29年春の叙勲(平成29年4月29日)にて「瑞宝小綬章」を受章されました.
栃木勝己先生は,昭和44年から42年間にわたる研究活動を経て,平成23年(2011年)3月にご退職されました.また,平成26年に古希を迎えられました.平成27年にアメリカ化学工学会のフェローに選出されました.このフェローとは,アメリカ化学工学会に著しい貢献があった者に授与される称号です.ご退職後も学会等で活躍されております.
越智健二先生・栃木勝己先生は,ともに現在日本大学名誉教授,化学工学会名誉会員でいらっしゃいます.
現在の研究室のスタッフは栗原清文教授,松田弘幸教授であります. この間,留和会の会員は令和5年(2023年)3月現在1700名を越えるにいたりました.日本大学理工学部のなかで最も歴史のある研究室のひとつとなっております.
留和会の主な活動は,5年に1回開催する留和会祝賀会・記念会であり,これまでに25・30・35・40・45・50・55・60・65・70周年祝賀会・記念会を実施しました.